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趣味なんだもの

更新日:2019年2月17日

先日の、気分は上々85に参加させていただき、いつもの無料撮影は控えめに、初心者向けの写真講座なるものを、開かせていただきました。


大志と一緒に、何をお伝えしたものか、悩みましたが、まぁ、まずは、人としての姿勢ですよねってことになりました。


コスプレイヤーさんが、コスプレイヤーさんを撮影する時は、あまりトラブルになるというイメージはないんですよね。


ネットでよく、問題になったりするのは、カメラマン(男性)がコスプレイヤーさん(女性)を撮影するときに起こっているみたいです。


よく、カメコって表現を目にしますが、あれの語源って、ご存知でしょうか?


自分が知っている知識の中では、カメラ小僧が略されて、カメコになった。


そもそも、カメラ小僧ってなんでしょう?


これまた、自分の知識の中のイメージですが、カメラを持って、アイドルのイベントに出かけてゆき、パンチラ狙いの、とってもよろしくないカメラマンの蔑称という感じなんですよね。


昔は、カメラはとてもとても高価なものでした。給料何か月分とかって。


今みたいに、スマホにカメラがついていなかった時代。フィルムカメラみたいに、お金を

かけないと写真が撮れなかった時代は、町でカメラを持っているだけで、怪しい!不審人物

だと思われていた時代があったんですよ。特別な職業の人(新聞社とか、写真家センセとか)か、不審者のどちらかってくらい。


今じゃ、そんな感覚って信じられないでしょうけれどね。


今では、1人一台以上カメラを持って、デジカメは初期投資だけで、消耗品は昔ほどお金がかからないですし、インスタグラムだ、ツイッターだ、ブログだ~って、全世界に向けて情報発信もできちゃいます。誰も彼もが写真を撮っていること、発信することに、違和感を覚えなくなってはきていますが、写真には、著作権と肖像権というのがあり、写真を趣味にする人は、この違いを知らないといけません。


著作権は、撮影者(カメラマン)にありますが、肖像権は、被写体(レイヤーさん)にあります。


自分(カメラマン)が撮ったものだから、好きに使っていいということにはならないのです。肖像権のある被写体さんに、許可をいただかないといけないのです。


被写体であるレイヤーさんには、肖像権はあっても、著作権がないので、自分が写っているからといて、撮影者の許可を取らないで、勝手に使用するのはいけないことです。


撮影、掲載等の許可をもらえない場合は、個人を特定できないような処理をするなどしないといけないのです。顔を写さないとか、顔にぼかしを入れるなど。


個人情報保護法なんてものもできたのは、個人情報を悪用する人たちが増えたからです。


ネットの発達により、誰もが画像情報を、全世界に向けて発信できる世の中になっちゃったんですよね。それまでの、アナログ時代と違って、情報の伝播の速度も速ければ、複製も簡単にできてしまって、うっかりやった失敗が取り返しのつかないことになります。


写真を撮ることの、金銭的なハードルも下がりました。


写真を撮ること、撮られることについて、昔と今じゃ色々違ってますよ。




まぁ、それでも、人として、きちんとされたい方々は、今の常識がどのあたりなのか、調べたり、勉強したりして、相手に失礼のないように、思いやりを持って、写真を趣味にされていると思います。


ですが、悲しいかな、自分のことしか考えられない人というのは、世の中には一定数いらっしゃって、その方々は、相手のことを思いやらなくて、迷惑な行為を続けてしまうのです。


迷惑行為は、こういうことです、気をつけましょうね~って、伝えたい方々には、なかなかこの想いは届かないのが、実情です。悲しいことです。


写真の仕事をしていて、カメラやカメラマンのことが悪く言われるのは、悲しいのです。

カメラは悪くない。使っている人が悪いんだって。




そんなこんなで、上々さんでは、写真の撮影の技術的な基礎知識も大切だけれど、まずは、人として、カメラマン側が、気をつけましょうね~って事をお話しました。上々さんでお話をしたこと、したかったこと、あとから思いついたこと、ごちゃ混ぜです。上々さんで、聞いてくださった方は、おさらいって感じで、初めての方は、こんなもんかと思って読んでいただければ幸いです。


ここに書いていることだけが正解ではなく、自分達は、こうしてますよ。こうしてやってきましたよ。そして、今がありますよって言うことをお伝えしたいのです。もっと上手なやり方があったら、それを実践していただけばよいのです。自分達は、これらをやってみたらいかがですか?って提案しているだけです。賛同いただける方は、是非ご覧下さい。



○最初に話しかける時。


もし、自分が、レイヤーさんを撮らせてほしいなら、


「すみません、趣味で撮影してる者です。(仕事の場合は仕事って言いますけど)

Qっていいます。(目の前に居るレイヤーさんは)とても素敵なコスなんで、撮影させていただけますか?画像はもちろん差し上げます。もし、自分が何かに画像を使わせていただきたいときは、ちゃんと許可をいただいてから、この画像を使いますって、確認をとってからにします~。よろしいでしょうか?」

って、相手に伝わるくらいの大きな声で、はっきりと伝えます。もじもじと、小さな声で話しかけられたら、相手は困ると思うんですよね?威圧的でもダメだと思います。


「あんた撮らせてよっ」て、ぶっきらぼうなのも、どうかと思います。自分がされて嫌だなと思うことは、できるだけ、相手にもしないように心がけます。


ここまで馬鹿丁寧に言わなくても、現場に慣れているレイヤーさんだったら、OKを下さることが多いみたいですね。


自分の、身だしなみがよくなかったり、言葉遣いがよろしくなかったら、この時点でNGって言われるかもしれないので、できるだけ、丁寧な言葉遣いで、なおかつ身を小奇麗にしないといけないかな?って思います。


もし、断られたとしても、「そうですか、残念です。またの機会がありましたら、よろしくお願いします。」



っていって諦めます。その後、どんなに撮影したくても、諦めます。誰かが撮影している横から、盗撮したりなんかはしません。盗撮は、相手の許可を取っていません。これはやっちゃダメです。盗撮もダメですが、付きまといもダメですよ。その日断られたのなら、何回もお願いしたり、側をうろつくのは、よくありません。


レイヤーさんは、今日は気分が乗らなかったのかもしれません。もう、疲れていらっしゃったのかもしれません。その時の理由は、人それぞれですよ。カメラマンの自分に、何か落ち度があったのかもしれませんが、そうではないかもしれません。こればかりはカメラマン側の自分にはわかりません。


自分の思い通りにならないからって、去り際に捨て台詞を吐いたりするのも、ダメだと思いますよ。


○レイヤーさんには、触らない。


めでたく、撮影許可をいただけたら、ありがとうございますっていって、撮影させてもらいましょう。


自分は、女性なので、同性の女性のレイヤーさんには、一声かけて、衣装やウィッグの直しをさせてもらうことはありますが、カメラマンさんの多くは男性だと思います。男性のカメラマンさんは、女性のレイヤーさんに、触っちゃダメです。


巷に溢れるエロ漫画みたいに、知らない人に触られて喜ぶ女性は、ほぼ居ませんからね。

あれは、嘘です。勝手に触ったら、犯罪です。訴えられたら捕まります。



   (参考画像のいいのがないので、看板猫を使います。看板猫は触り倒しますが、

    レイヤーさんを触っちゃだめ、絶対


○撮影について、なにかあれば、口頭で伝える。指示を出す。


ウィッグや衣装の乱れがあるときや衣装の着崩れなど、それをうまく指摘できないということであれば、撮った画像を、レイヤーさんに見せてください。それをみせて、どこをどうしてほしいのか伝えれば、レイヤーさんは、直しをしてくださいます。もし、レイヤーさんご本人のまわりに、レイヤーさんのお仲間がいらっしゃったら、その方々にお願いしてみるのも、1つの方法です。


○画像をみせる時も、自分が手を伸ばして、カメラモニターをレイヤーさんに向けてみせる。


必要以上に近づかないことです。


女性の多くは、面識のない異性には、あまり近づいてほしくないものです。それを覚えていてください。女性は、知らない人は怖いんです。


○レイヤーさんを気遣う


レイヤーさんが、ポーズをとってくださっているとき、何も声をかけずに、撮影するカメラマンさんが多いことに、自分達は、とても驚いています。


あれ?いつシャッター押すの?瞬きできないんじゃないの?


画角決まるまで、ずっと待たせるの?


何にも言わないで、シャッター押した後、モニターみてばっかりで、レイヤーさんは、いつまでポーズとりつづけたらよいの?


??????????はてながいっぱいです。


自分が撮影される立場になって、自分の行動を振り返ったことありますか?


基本的には、レイヤーさんがしたいポーズを撮ります。そして、写真として、もっとよく見せるには、こうしたらよくなりますよっていう指示的なものはお伝えします。



自分達は、おしゃべりな方ですが、撮影中は、もっともっと言葉を発します。こうしてほしいああしてほしいから、その時に感じたことを口に出します。


もし、ピントを合わせるのが苦手で、すぐに合わないなら、

「すみません、今ピントを合わせてます。ちょっと待ってください。」とか、


「露出みてますので、まだポーズをとらないで、楽にしててくださいね。」とか。


ロケーションで、後ろに人通りがあり、通り過ぎるのを待っているのであれば、「今、後ろに人が歩いているので、通り過ぎるまで待ってください」とか。


準備ができたら、「今から撮りますね~」、って伝えれば、ああ、今から本番かってのが伝わると思いますよ。


カウントダウンで、「3,2,1、(パシャン)」とか、「撮りますね~、ハイッ」とか。


このやり取りをする事が、とても大切だと思います。



そして、もっともっと大切なのは、


レイヤーさんのことが素敵だなと思ったら、「素敵です」


可愛らしいと思ったら、「可愛いです」


綺麗だなって思ったら、「綺麗ですね」


カッコイイなら「カッコイイですね」


と伝えることです。できれば、言葉に、気持ちをこめて。



レイヤーさんの方も、


このカメラマンさん、シャッターのタイミング教えてくれないな~


って思ったら、


「カウントダウンとか、何かシャッターを押すタイミングがわかるように一言もらえますか?」


って伝えていただけると、カメラマンも、そうか!ってなるかもしれません。伝えてもダメなら、ごめんなさい、諦めてください。ごめんなさい。そのカメラマンさんは、まだ撮影のことで頭がいっぱいいっぱいで、声をかける余裕がない人なんだって。カメラを扱う事でいっぱいいっぱいなんだって。温かい目で見守ってください。


その人の撮影スタイルが色々あるかもしれませんが、レイヤーさんの方からも、カメラマンに、伝えてみてください。


「シャッターを押すタイミングがわかるかけ声をください~」って。


よく知らないカメラマンさんに言いづらいのであれば、よく知った方で、シャッターを押す時に、何もおっしゃらない方がいたら、伝えてみてください。


イベントで、声をかけて撮ることが、あちらこちらで当たり前になれば、周りに居るカメラマンさんも、そういうものだ!それが普通なんだ!って、認識して、実践してくださるようになるかもしれませんよ。


カメラ目線で撮るときは、レンズを見てくださいね。レンズじゃないところを見たら、カメラ目線になりづらいですよ。クリップオンのストロボをつけているとき、ストロボがおおきいので、ストロボ目線になってしまう方が、たまにいらっしゃいます。カメラ目線の時は、レンズを見ましょうね~。


カメラマンも、「レンズを見てください~」って伝えましょうね。


   (看板猫には、いちいち撮るよっては言いません。でも、相手が目の前に居て、

    目線をもらって撮るのなら、声をかけますよ。)


自分は、目線をもらって撮る場合は、基本的に声をかけてから撮影しています。それを伝えることによって、自分も気持ちが乗ってきます。うまく伝えられたら、相手の方も喜んでくださいます。よく考えてみてください。自分を否定されるのと、肯定されるのと、どっちが嬉しいですか?基本的に、否定されたら嫌ですし、肯定されたら、嬉しいですよね?


ポーズの微妙な修整をお願いするのは、否定ではありませんので、もうちょっとこうしたらこうなりますよといって、結果を見せることが大切です。


手で顔が隠れすぎていたら、「手で顔が隠れすぎていますよ~」


ウィッグで目が隠れすぎている場合は、「ウィッグで目が隠れ過ぎていますが、これくらいは大丈夫ですか?」とか。


撮った画像をみてもらって、判断してもらう。指示の前後で、写真が良くなっていて、それを相手が納得してもらえればよいのです。指示の仕方も、命令じゃなく、優しくきちんと伝えればよいのです。こう思うんですけど、どうですか?って。この積み重ねが、信頼関係を作っていきます。


この大切なやり取りをするかしないかでも、写真の仕上がりは変わってきます。


嘘やお世辞を言えということではなく、素直な気持ちを伝えます。レイヤーさんを前にして、何も感じないのであれば、写真を撮らせてもらう意味ないんじゃないかな?って思います。


もし、エロイとしか思い浮かばなければ、他の言葉に変換して、「セクシーですね」とか、「色っぽいですね」とか、あ、これもまだ微妙かな?あぁ、言い方も気をつけて、気味悪がられない声のトーンで、爽やかに伝えたらいいんじゃないでしょうか?でも、まぁ、信頼関係のない相手に、いきなりその言葉は難しいので、「綺麗ですね」とかの言葉に置き換えることをおすすめします。



        (幼い頃の看板猫。なんかセクシーかなと思って・・・)


ここで、気持ち悪がられたら、レイヤーさん表情が、気持ち悪い奴に写真を撮られているという嫌悪感の表情になってしまいますので、注意しましょう。



カメラマンが撮影した画像を見て、レイヤーさんが、それならば、こうしたらいいかな?って、やりとりをすることによって、よりよい一枚の写真ができる。そのための、やり取りがうまくいくための、コミニュケーションが大切だと考えています。



趣味なんだから、好きにやりたいというのは自由ですが、風景写真じゃなくて、人相手なのですから、いい写真を撮りたいのであれば、相手に嫌な気持ちをさせた時点で、もう、良い写真は撮れませんよ。嫌な相手に撮られた写真は、嫌な思い出の感情と共にみるので、好きでも嫌いでもない状態の時と比べると、明らかに粗探しをされてしまうようです。


その反対もしかりで、心象の良いカメラマンに撮影してもらった写真は、良く見えるもの。


写真って、その時の気持ちによって、良くも悪くも感じられるもの。


写真は、思い出の扉を開く鍵だと思っています。せっかくの思い出を、台無しにしたくないので、できる限りのことをしたいと思います。


カメラマンの自分も趣味、相手のレイヤーさんも趣味。仕事じゃなくて、お互いに趣味なんだから、嫌な気持ちでいたくないし、楽しみたいのです。お互い、気持ちよくお付き合いしていきたいですよね。


そして、撮影させていただいたら、


お礼を言いましょう。「ありがとうございました」


感謝しましょう。「嬉しいです」


それをきちんと伝えましょう。


一生懸命撮影した写真は、経験上とても喜んでいただけます。喜んでいただけた経験があれば、次の撮影時に、もっと自信を持って、撮影できるようになります。


写真を撮るのがうまくなる秘訣は、沢山撮る事です。


何も考えないで、むやみやたらに撮るのではなく、レイヤーさんに対して、きちんとした態度をとれるようになることだったり、考えて撮ること=撮影意図のしっかりした写真を撮ることになる!と考えています。



人付き合いが苦手だから、できないしやりたくない!でも、撮影したいって思うんでしたら、イベント等でのレイヤーさんの撮影には来ないでほしいです。お金を払って、モデルさんを雇って、自分の好きに撮影してください!って思います。



写真の技術的な上達方法なども、そのうち、このブログで紹介できたら良いなって思ってますが、とりあえず、今回は、カメラマンさんへ向けて言いたいこととお伝えしました。(一部レイヤーさんにも知ってほしいこともお伝えしましたが)


カメラを向ける前と、向けたときに、相手のことを気遣えるようになるってことは、心に余裕がないとできません。心に余裕を持って、カメラを覗けるようになったら、ステップアップできますよ。


初心者向けって言いながら、結構色々書いてしまいました。相変わらず我ながらだらだらと長い文章ですみません。


えーっと、最後にお願いです。


カメラマン=迷惑  なんていう構図に加担しないで下さい。


何度も言いますが、本当に、このことを届けたい人々の耳には、届かないであろうとは思います。悲しいかな、それが現実なんです。まだ、手遅れじゃない方々に、届いてくれたら嬉しいです。



趣味だもの 趣味だからこそ好きにやりたい

でも、相手のあることだから、迷惑かけないでね お願いだから


皆で、楽しく、写真を撮って撮られて、いい関係を作っていきましょうよ~。






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